新築間取りの後悔例と対策|収納・動線・開放感など
ライフスタイルに合うおしゃれな間取りを選べるのが新築住宅のメリットですが、いざ暮らし始めてから失敗に気づき、後悔したという話も少なくありません。
完成物件を見て選ぶ建売住宅、1からプランを考えられる注文住宅、どちらの場合でも間取りで後悔する可能性はあります。
間取りに関する後悔を防ぐためには、失敗しやすいポイントをあらかじめ把握し、対策することが大切です。
今回は函館エリアで多くの新築住宅を手掛ける不動産企画ウィルが、間取りに関する代表的な失敗例と対策をセットで解説します。
このコラムのポイント |
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Contents
新築の間取りは後悔が多い?
間取りに関する後悔例を1つずつ掘り下げる前に、実際に新築住宅で不満や後悔を感じている方がどれくらい居るのかチェックしてみましょう。
※広さ・間取りに対する満足度
非常に満足している | 25% |
おおむね満足している | 56% |
やや不満である | 16% |
非常に不満である | 3% |
国土交通省の調査によると、新築一戸建ての広さや間取りについて「非常に満足している」「おおむね満足している」と回答した方は81%でした。
新築住宅の広さや間取りについて、19%の方が何らかの不満を感じているということになります。
※収納スペースに対する満足度
非常に満足している | 17% |
おおむね満足している | 43% |
やや不満である | 32% |
非常に不満である | 8% |
新築一戸建ての収納スペースに関しては、40%の方が何らかの不満を感じている結果になっています。
収納不足や使い勝手の悪さは住まいに関する代表的な失敗例ですが、データで見ると不満や後悔を感じている方が多いことが分かりますね。
広さや間取りを選べる新築住宅でも、2~4割前後の方が不満を感じているということになります。
ライフスタイルに合わせてしっかり間取りを考えないと、新築住宅でも後悔してしまう可能性があることが分かりますね。
暮らしやすいマイホームを手に入れるために、次の章から後悔しやすいポイントと対策をセットでチェックしていきましょう。
新築間取りの後悔例と対策
新築住宅の間取りで多い失敗・後悔例を1つずつピックアップし、対策とセットで解説します。
収納が足りない
新築住宅の収納不足は、後悔する方が多く、暮らしの影響も大きいポイントです。
収納が不足すると室内に物があふれて生活感が見え、使い勝手も悪くなるため大きな不満や後悔を感じる可能性があります。
収納不足による後悔を防ぐ対策としては、必要な収納量を把握して、バランス良く配置することが大切です。
まずは今の持ち物をリストアップして、どれくらいの収納量が必要になるのか考えましょう。
お子さまの誕生や成長、新しい趣味など、ライフスタイルの変化による収納量の増加も考える必要があります。
また、玄関・キッチン・リビング・寝室など、どの部屋にどれくらいの収納が必要なのか考えることも大切です。
一ヵ所に大きな収納をつくるだけでなく、使う場所の近くにバランス良く収納を配置することを考えましょう。
トイレの位置が悪い
水回りの中でも使用頻度が高いトイレの位置も、新築の間取りで後悔しやすいポイントの1つです。
※トイレの位置による後悔例
- 玄関ドアを開けるとトイレが丸見え
- リビングに近くてニオイと音が気になる
- 寝室からトイレが遠くて使いづらい
トイレはプライバシー性が求められる間取りであり、視線・音・ニオイなどに配慮しないと使いづらく後悔する可能性があります。
トイレを使うシーンをなるべくリアルにシミュレーションして、ほかの間取りとのバランスを考えるのが後悔を防ぐポイントです。
また、居室や寝室からトイレが遠いと不便に感じることが多いため、延床面積によっては2か所に設けることも検討しましょう。
リビングが広すぎるor狭すぎる
住まいの中心となるリビングの間取りは、広すぎても狭すぎても後悔する可能性があります。
リビングが狭いと圧迫感が出てくつろげませんが、広すぎても落ち着かない空間になってしまうことがあります。
また、広すぎるリビングは冷暖房効率が低下し、動線が長くなるなどのデメリットも。
リビングの適切な広さは家族の人数やライフスタイルによって異なるため、ご自身に必要な面積を把握することが大切です。
モデルハウスを見学した際に間取り図などで畳数を確認し、実際の広さと数字をすり合わせるのが効果的な対策です。
不動産企画ウィルは函館市を中心に複数のモデルハウスをご用意しています。
マイホームづくりの参考になりますので、ぜひご活用ください。
大きな窓で視線が気になりくつろげない
住まいの開放感やデザイン性を高めてくれる大きな窓を採用する場合、外からの視線が気になり後悔するケースもあるので注意が必要です。
特に、過ごす時間が長いリビングに大きな窓を採用すると、隣の家や表通りからの視線が気になる可能性が高いです。
大きな窓をつくるときは、敷地や周辺環境も踏まえて、目隠しのフェンスや生垣など外構側の工夫で対策しましょう。
外構側でしっかり目隠しすれば、視線を気にせずカーテンを開けて景色や自然光をお部屋に取り入れることができます。
玄関が狭い
玄関の狭さによる圧迫感や使いづらさも、新築住宅で多い後悔例です。
玄関は最初に目にする間取りなため、圧迫感があると住まい全体の印象が悪くなり後悔する可能性が高くなります。
窓で視線抜けを良くしたり、吹き抜けで開放感を高めたり、実際の延床面積以上に広く見える間取りの工夫を取り入れましょう。
土間続きのシューズクロークで収納量を確保し、いつでもすっきり片付いた状態をキープするのも効果的な対策です。
また、上がり框や土間が狭いと、お子様や介護が必要なご家族のサポートが難しくなります。
ご家族の人数や玄関を使うシーンまで考えて、適切な広さを確保しましょう。
キッチンの生活感が丸見え
最近の新築住宅で主流の対面キッチンは、リビングやダイニングから内部が見えやすくなるため、生活感が出て後悔するケースもあります。
リビングに来客があるとき、キッチンを慌てて片付けることになり、不便を感じるケースも多いです。
対策としては、キャビネットやカップボードで収納量をしっかり確保して、生活感が出ないようにするのが効果的です。
キッチンだけで収納量が足りない場合は、パントリーで補うのもおすすめ。
また、フルフラットの対面キッチンはワークトップやシンクが丸見えになってしまうため、腰壁をつくって目隠しするのも1つのアイデアです。
洗濯動線が悪い
家事の中でも負担が大きい洗濯に関する動線も、後悔しやすいポイントです。
洗濯機から物干し場への距離が長いと、重い洗濯カゴを持って移動する負担が大きくなり、効率も低下します。
特に、洗濯機置き場が1階で、2階のバルコニーに干す場合、階段の上り下りも大変です。
洗濯動線に関する後悔の対策としては、ランドリールームの間取りを検討するのがおすすめです。
ランドリールームがあると洗濯物を干す作業を一か所で完結でき、効率がアップします。
さらに、ランドリールームの近くにファミリークローゼットを設けて、洗濯物を取り込んでしまうまでの作業を1か所にまとめる間取りも人気です。
洗面所が使いにくい
毎日の身支度や手洗い、歯磨きなど、使う機会が多い洗面所の間取りも後悔しやすい場所の1つです。
日本では洗面所と脱衣所を兼用する間取りが一般的ですが、家族の入浴中は使いづらいため不満が出るケースが多いです。
ご家族の人数やライフスタイルによっては、独立洗面所の間取りも検討してみましょう。
また、洗面所の位置によっては動線が長くなることもあるので、玄関やトイレの近くなどにセカンド洗面台を設けるのもおすすめです。
寝室・子供部屋がうるさい
プライベートタイムを過ごす、寝室や子供部屋の位置やレイアウトで後悔するパターンも考えられます。
例えば、リビングやトイレなど音が出る部屋と隣接していると、就寝中に目が覚めてしまうケースが多いです。
子供部屋同士が隣接していると、音によって兄弟で不満が出る可能性もあります。
寝室や子供部屋の配置を考えるときは、なるべく音が出る部屋から距離を離したり、間に廊下やクローゼットを挟んだりして対策しましょう。
家族が生活する時間帯をシミュレーションして、できるだけ音が気にならない配置を考えてください。
コンセントが足りない
せっかく暮らしやすい間取りを考えても、コンセントが足りずに後悔するケースも多いため要注意です。
コンセントが使いたい場所にないと不便なだけでなく、延長コードが必要になりお部屋の美観を損ねてしまうこともあります。
コンセント不足を防ぐには、家具の配置やお部屋での過ごし方をシミュレーションして、必要な場所と数を把握することが大切です。
例えば、テレビ台を置く場所を決めたら、テレビやレコーダー、ゲーム機など使う機器をリストアップして、必要なコンセントを設置します。
寝室や子供部屋、廊下や収納の中なども、使い方をシミュレーションして必要なコンセントを事前に設置しておきましょう。
新築住宅の間取りに関する後悔を防ぐには、実績が豊富なハウスメーカーや工務店に相談することが大切です。
不動産企画ウィルは、多くの実績で培ったノウハウをもとに、お客様にぴったりなマイホームづくりをサポートいたします。
函館エリアでマイホームをご検討の際は、ぜひお気軽にご相談ください。
まとめ
新築住宅の間取りは選択肢が多い分、考えるべきポイントが多く、実際に暮らし始めてから後悔する可能性もあります。
後悔しやすいポイントを事前に把握して対策し、暮らしやすい間取りを考えましょう。