建築廃材のリサイクル方法を種類別に紹介|リサイクル率や義務付けられているかも解説

建築廃材のリサイクル方法を種類別に紹介|リサイクル率や義務付けられているかも解説

資源を有効活用し、環境への負荷を減らすために、近年では建築廃材のリサイクルが進められています。

 

家づくりを進める際には、住宅のデザイン性や機能性はもちろん、建築廃材がどのように処理されるのか理解を深めておくことも大切です。

 

今回は函館エリアで多くの住宅を手掛ける不動産企画ウィルが、建築廃材のリサイクル方法を種類別にご紹介します。

 

このコラムのポイント
  • ・「建築廃材」とは、建物の新築・リフォーム・解体時に廃棄される資材のことで、木くずや廃プラスチックなどの種類があります。
  • ・建築廃材のリサイクル方法を、種類別にご紹介します。
  • ・建築廃材のリサイクル率は2018年度で約97%であり、多くの廃材が再利用されています。

 

建築廃材とは

 

建築中の家

 

「建築廃材」とは、建物の新築・リフォーム・解体時に廃棄される資材のことです。

 

建築廃材には以下のような種類があり、ほとんどが産業廃棄物に分類されます。

 

種類 具体例
一般廃棄物(※)
  • ・刈草
  • ・暫定枝葉
産業廃棄物 安定型産業廃棄物
  • ・がれき
  • ・廃プラスチック
  • ・ゴムくず など
管理型産業廃棄物
  • ・金属くず
  • ・木くず
  • ・ガラスくず など
特別管理産業廃棄物
  • ・廃油
  • ・廃PCB汚染物
  • ・廃石綿 など

※道路などの除草作業や植樹管理で発生するもの

 

「廃棄物処理法」や「建設リサイクル法」によって建築廃材の処理方法が定められており、再利用が可能な建築廃材はリサイクルが求められます。

 

建築廃材のリサイクルが進めば、資源が有効活用できるのはもちろん、焼却処分や埋立処分の廃棄物の削減につながり、環境への負担を減らすことが可能です。

 

 

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建築廃材のリサイクル方法【種類別】

 

さまざまな木材と家の模型

 

建築廃材のリサイクル方法を、建築廃材の種類別に解説します。

 

住宅の建築・解体の際に出る廃材が、どのように再利用されるかチェックしましょう。

 

木材・木くず類

建築廃材の木材・木くず類のリサイクル方法は、以下のとおりです。

 

  • ・製紙用のパルプ
  • ・農業用の堆肥
  • ・建築用の合板
  • ・バイオエタノール
  • ・小物の材料 など

 

上記のように建築廃材の木材・木くず類は再利用の幅が広く、建築資材からエネルギー源までさまざまな用途があります。

 

とくに木材をはじめとして植物からつくられる「バイオエタノール」は温室効果ガスの排出量が低く、化石燃料の代替燃料としても注目されている再生可能燃料です。

 

木材・木くず類のリサイクルによって産業廃棄物が減るとともに、バイオエタノールに再利用されることで、さらなるエコにつながっています。

 

また、建築廃材の木材は、そのまま再利用するのではなく、価値を高めるように加工する「アップサイクル」を経て、アクセサリーなどおしゃれな小物の材料になるケースもあります。

 

コンクリート類

建築廃材のコンクリート類は、再生砕石としてリサイクルされます。

 

「再生砕石」とは、工事現場などから排出されるがれき類や石類を砕石に加工したもので、用途は以下のとおりです。

 

  • ・駐車場や道路の路盤材
  • ・レンガ敷きや石畳の基礎
  • ・埋立用の資材 など

 

再生砕石は価格が安く、圧縮すると固く締まる性質があるため、道路の路盤材として利用される傾向にあります。

 

また、建築廃材のコンクリート類が原料となる再生砕石は、天然の岩石を採掘する場合と比較すると森林を伐採する必要がなく、環境問題を悪化させるリスクがないのもメリットです。

 

プラスチック類

建築廃材のプラスチック類は、リサイクルによって以下の用途に使われます。

 

  • ・プラスチック製品の原料
  • ・プラスチックを主原料とした固形燃料である「RPF」

 

RPF(Refuse Paper & Plastic Fuel)は、廃プラスチックのほかにも木くずや紙くずを原料とした環境にやさしい固形燃料です。

 

焼却・埋立処分される廃プラスチック・木くず・紙くずをRPFとして再利用し、資源を無駄なく活用しています。

 

また、RPFは従来の燃料と比較すると、製造・燃焼時に排出されるCO2量が少なく、温暖化対策につながるのも特徴です。

 

ガラス類

建築廃材のガラス類はリサイクルすることで、以下のように活用されています。

 

  • ・ガラスの原料
  • ・道路などのカラー舗装の材料
  • ・断熱材
  • ・小物の材料 など

 

廃プラスチックがプラスチック製品の原料になるのと同様に、ガラス類もガラス製品の原料として再利用することが可能です。

 

断熱材の「グラスウール」はリサイクルガラスを主原料としており、建築廃材のガラス類も利用されています。

 

グラスウールは地球にやさしい断熱材であるとともに、ガラスを原料にしているため、害虫や火災に強いのも特徴です。

 

また、建築廃材のガラス類はアップサイクルによって、コップや箸置きといった小物の材料になる場合もあります。

 

金属類

建築廃材の金属類のリサイクル方法は、以下のように金属の種類ごとに異なります。

 

種類 リサイクルの例
建築資材・車両部品
アルミ アルミ製品の原料
配管・電線
ステンレス ステンレス製品の原料
工業用資材

 

金属の種類や状態によっても違いがあるものの、建築廃材の金属類はリサイクル率が高いのが特徴です。

 

新たに金属を採掘・精錬する際には、多くのエネルギーや資源を必要としますが、建築廃材をリサイクルすることでエネルギー削減や資源の有効活用につながっています。

 

 

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建築廃材のリサイクル率

 

産業廃棄物とリサイクル工場

 

国土交通省の資料によると建築廃材のリサイクル率は2018年度で97.2%で、推移は以下のとおりです。

 

年度 建築廃材のリサイクル率
1995年度 58.2%
2005年度 92.2%
2018年度 97.2%

参考:国土交通省|「建設リサイクル推進計画2020」(案)

 

上記のように建築廃材のリサイクル率は増加傾向にあり、1995年度に60%程度だったリサイクル率は2018年度には100%に迫る数値にまで達しています。

 

また、同資料によれば、日本の建設廃棄物発生量とリサイクル率は、イギリスやドイツなどの諸外国と比べても引けを取らないレベルです。
参考:国土交通省|「建設リサイクル推進計画2020」(案)

 

ただし、金属くずなどに紙くず・木くずが混ざった「建設混合廃棄物」のリサイクル率はほかの種類よりも低く、最終処分量の削減対策が求められています。

 

建築廃材のリサイクルは義務付けられているか

 

芝生とリサイクルのマーク

 

建設リサイクル法により、特定建設資材を使う建設工事が一定の条件を満たす場合、建築廃材のリサイクルが義務付けられています。

 

「特定建設資材」とは、以下の資材のことです。

 

  • ・アスファルト
  • ・コンクリート
  • ・プレキャスト鉄筋コンクリート
  • ・木材 など

 

新築の場合には、上記の特定建設資材を使用する床面積500㎡以上の工事で建築廃材のリサイクルが必要となります。
参考:環境省|建設リサイクル法の概要

 

新築時の建築廃材がどのようにリサイクルされるか気になる場合は、あらかじめ施工業者に確認しましょう。

 

 

新築間取りの後悔例と対策を、こちらの記事でご紹介しています。

 

〈関連ページ〉新築間取りの後悔例と対策|収納・動線・開放感など

 

 

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不動産企画ウィルには、経験豊富なインテリアコーディネーターが在籍しており、インテリアを含めたご提案が可能です。

 

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まとめ

「建築廃材」とは、建物の新築・リフォーム・解体時に廃棄される資材のことで、木材・金属・プラスチックなどの種類があります。

 

建築廃材の種類によってリサイクル方法が異なり、たとえばプラスチックは固形燃料の「RPF」などに再利用することが可能です。

 

今回ご紹介した内容を、建築廃材のリサイクルについて理解を深める際の参考にしていただけると幸いです。

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